あらすじ

01. ヘラクレスオオカブト
【分布】グアドループ諸島、ドミニカ島、および中南米各地【体長】50~180mm
世界最大のカブトムシとして人気をほこる、ヘラクレスオオカブト。種類はこまかく13種に分けられていて、それぞれかたちやもようが少しずつちがう。ツノがカギ状の「リッキー」や、羽が明るい黄色をした「エクアトリアヌス」はとくにかっこいい。リッキーの中には羽が青い種類もいる。(略)

11.ヨナグニサン
【分布】インド、スリランカ、中国、マレーシア、インドネシア【体長】159mm~300mm
世界最大級のガ。体長は、羽を広げると最大30cmにもなり、とても大きい。色は全体的に茶色く、なにより独特なもようが、じゅうたんのようで美しい。(略)もしも僕がジャングルの中でテントをはって寝ていたとして、朝起きて、この昆虫がテントにとまっていたら……きっと衝撃的だろう。そんなことを想像するだけでワクワクする。

30.ヒラタシデムシ
【分布】日本各地【体長】約23cm
春になると道端でよく見かける。藍色の身体と背中のスジがとてもきれいだ。
交尾しているところも、比較的かんたんに見ることができる。背中のスジと身体の平べったさはゴキブリに似ている。横の出っ張りはカメムシに似ている。カメムシとゴキブリを合わせたような虫だと、ぼくは思っている。(略)

作家・編集者紹介

  • 子ども作家

    すみん

    2008年、韓国ソウル市生まれ。日本名は、たかはし ひでとし。2人兄妹の兄。10才のときから、VIVISTOP柏の葉に通いはじめる。大の虫好きで、虫の本を作るために、今回の絵本づくりプロジェクトに参加。本作では、主に絵と文章を担当した。好きな絵本は『ゆるふわ昆虫図鑑』(じゅえき太郎/作 宝島社)。特技は昆虫採集。趣味も昆虫採集。好きな虫はありすぎて選べない。好きな色は緑。

  • 編集者

    いした さき

    1997年、神奈川県生まれ。現在、武蔵野美術大学油絵学科。2人姉妹の姉。絵本の制作や編集の仕事に興味があり、今回の絵本づくりプロジェクトに参加。本作では、主に編集と絵の一部を担当した。好きな絵本は『モディリアニの絵本』(結城昌子/作 小学館)。特技は紙をすばやく切ること。趣味はねんど。好きなものは抹茶。好きな色は緑。

編集者による
作家インタビュー

  • 見どころは?

    作者のすみんくんは、虫が大好き。虫のことなら何でも知っていそうなくらいに知識が豊富で、ムカデやゴキブリだって可愛いくて仕方がないという、強烈な虫への愛を持つ男の子です。今回は、そんなすみんくんの熱い想いが最大限伝わるように、彼の描くダイナミックな構図の絵と、彼自身の発した言葉で、厳選した30匹の昆虫を紹介する図鑑をつくりました。一匹一匹の虫についての説明が詳しく書かれているだけでなく、すみんくんがその虫に対して抱いている印象や、どのように魅力を感じているのかということが、彼自身の言葉で率直に語られています。

  • アイディアノートから完成まで

    初めはアイデアスケッチをもとに、カブトムシが冒険する物語はどうか、切り絵で表現するのはどうか、などと色々な案を出しましたが、どれもしっくり来ず … 。VIVITAや編集者の方々にも相談をし、最終的には「すみんくんが学校で友達と虫図鑑を描いている。」という情報を受け、それを絵本にしたらどうか、というアイデアに至りました。すみんくん本人に提案すると、「それやばい … !」と目を輝かせてくれたため、そこからは一気に、虫を選び、ラフスケッチと原画の作成に取りかかり、文章をまとめていきました。色々な経緯がありましたが 、 最初から最後まで 、 「虫への愛を伝える絵本」というコンセプトは、一貫して変わりませんでした。

  • 編集者から見た作家の魅力は?

    初めてすみんくんの虫のアイディアスケッチを見たとき、その表現力に驚きを隠せませんでした。小学生にして、ここまで徹底して夢中になれるものがあり、しかもその気持ちをのびのびと絵で表現することができる。これは本当に凄いことだと思います。ちょっぴり嫉妬してしまうくらい。(笑)「もっと写真みたいに上手く描きたい。」きっと実物の虫が本当に好きだからこそ、すみんくんはそんなことを言っていたけれど……。いま彼の描いている絵がどんなに魅力的か、私にはよく伝わってきました。すみんくんの絵が大好きです。

  • 大変だったところ

    とにかくページ数が多かったところです。作画を担当したすみんくんは、ラフ画から原画にかけて、1~2ヶ月という短い期間で素晴らしい絵をたくさん描きあげてくれました。文章は編集者が、すみんくんの描いたラフスケッチをもとに、それぞれの虫に対して抱いているイメージなどを本人から細かく聞き出し、辞書や図鑑なども参考にしながらまとめました。編集者として、小学生の子どもの絵にどこまで介入していいのかという迷いもありましたが、最終的にはお互いにとって満足のいく共同制作となり、達成感と嬉しい気持ちでいっぱいです。

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